模型の巻...「トリオ商会」「モデルショップ エアホスカ」っ子、集合!!


模型の巻



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 私の模型趣味回顧 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 私が初めて作った模型は、忘れもしないタミヤ・1/32 レーサーミニ四駆シリーズ「スーパードラゴンJr.」である。第一次ミニ四駆ブームの真っ只中の80年代後半、コロコロコミックの人気マンガ『ラジコンボーイ』『ダッシュ四駆郎』と兄に影響され、私は初めてこのキットを手にした。その後、ワイルドミニ四駆やコミカルミニ四駆等を転々とし、改造に至り、地元市内の模型店を自転車で一人梯子したりしていた。

 主として、私がお世話になった模型店・プラモ屋を挙げると、今はなき八雲台の「エアホスカ」、つつじヶ丘の「マルエー」「忠実屋」、調布の「もりたや調布店」、三鷹の「トリオ商会」、名称は不明だがかつて東つつじヶ丘3丁目50番地付近に存在したプラモ屋等である。

 中でも「エアホスカ」にはミニ四駆時代からスケールモデル(戦車模型)、そしてNゲージの初期段階までの疾うに小学校6年間を通じて確実にお世話になった。大袈裟であるが、私の今に至る興味、趣味嗜好の錬成や、図画工作が得意になった根源は紛れもなく「エアホスカ」の存在にある。当店には店先にミニ四駆のレース場の他、店内には客が自由に操作出来るZゲージのジオラマ、ショーウインドウ内にはリアルなプラモデルの数々やNゲージのジオラマが展示され、当時少年だった私はそれらに心ひかれ影響された事を鮮明に記憶している。

 ところが、その「エアホスカ」は私が中学時代バスケットボールに熱中し、しばらく模型趣味から疎遠となっていた間に閉店してしまったのである。話によると、かなり可愛がって頂いた店主のおじさんが亡くなり、閉店となったそうなのである。中学2年当時の私には、とてもショックで悲しくて止まなかった。しかし、私自身の模型趣味に対する情熱が復帰したのも、このショックの後からであった。

 一方、「マルエー」では、主に豊富に取り揃えるミニ四駆のグレードアップパーツ(改造部品)を買いあさったり、小学生当時、電話帳の模型店検索で発見した「トリオ商会」ではミニ四駆・プラモと比較して、高価で仕方なかったNゲージに魅了された。何と言っても「トリオ商会」は店内からショーウインドウ越しに中央線の線路が良く見え、店内には201系183系の走行音が木霊し、目の前には「三鷹こ線人道橋」「三鷹電車区」。鉄道・至れり尽くせりの立地に、私の鉄道心をくすぐる。ちなみに、私が鉄道に興味を抱いたのは京王帝都電鉄のスタンプラリー「ペッタンポン」に初挑戦した、幼稚園:年長組の時である。「トリオ商会」では小遣いを貯めに貯め、EF81(トワイライト色)を買った事が思い出深く、レジカウンター上で試運転をするアノ瞬間が忘れられない。

 ところが、「マルエー」「トリオ商会」も閉店してしまう。吉祥寺駅前にホビー全般を取扱う「ユザワヤ」が開店したのである。「ユザワヤ」は申し分のない品揃えで、地元住宅街に立地する小さな模型店を次々と閉店に追い遣る。まさに流通の近代化、効率化を推進する大規模店の台頭である。

 小さな模型店の温かさや風情は、何ものにも代える事は出来ない。いつしか私も「昔は良かった」等と躊躇う大人になってしまうのだろうか。しかし、私の模型道は続く。楽しい。自由。自分で考え、自分で組み立てる。夢も可能性も無限大である。私は今後共、コツコツと地道で且つ忍耐力の錬成に最適である、モノ作りの趣味「模型(プラモ・鉄道模型)」を続けていきたいと思う。

↑今はなき「モデルショップ・エアホスカ」のサービス券3種。懐かしくて仕方がない。


↑こちらも、今はなき「トリオ商会」のトリオサービス券 Nゲージコースの表・裏・中身。期限到来前に閉店。Junro氏も涙??


  

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